鬼の花嫁
そして二月、私は変わりなく
涼さんのところに毎日通っていた。
そう大して、
何週間で強くなるわけじゃないけど…
相手が涼さんと水流さん、
超がつく程の凄腕に教わっていれば
少しは上手くなるわけで…
「ほんっと、桜って飲み込み早いよね」
「そ、そうですか?」
水流さんの褒め言葉に
少し戸惑ってしまう
「普通のならそんなにすぐ
上達したりしないもの」
「でもそうやねぇ…
昔になんかしてたのかい?」
「え………」