鬼の花嫁
「飯は気にいったか?」
「っ……!」
食事を楽しんでいると艶やかな声が聞こえ、
つい食べていた物を吹きだしそうになる
「か、風神さ……」
そこにはお風呂上がりで髪が濡れており、
胸元を大きく開けて
ゆったりと浴衣を着ている風神さん。
その姿はなんとも色っぽくて…
カアァっと顔が赤くなる私を見て
意地悪な笑みを浮かべる彼。
「……どこを見てるんだ?」
「み、見てないし…!」
プィっとそっぽを向く私を見て
更にクスクスと笑う。
そして、私の前の座椅子に
ゆっくり腰を降ろした。