鬼の花嫁
「?どうした、顔が真っ赤だぞ」
そ、そりゃ…!
そんな事言われたら
誰だって赤面しますって!
恥ずかしさと嬉しさが
入り混じった感情が熱に変わる
そんな私の顔を見て
微笑みを浮かべながら、
風神さんが抱きしめてきた。
「風神さん………?」
彼の背中にそっと手を回し、
優しい声で問いかける。
「俺は…お前を愛しているよ。
お前が望むなら世界中の宝石を集めてやるし、
国さえも滅ぼしてやろう」
「風神さん……」
「大切に、傷付けずに
何処かへ飛んで行ってしまわないように
ずっと屋敷に閉じ込めたい程だ」