鬼の花嫁
私は風神さんやみんなが
狐と戦っている姿を
目に涙を溜めながら見ていた。
どれだけ残酷な屍が転がろうとも、
どれだけ美しい庭が血に汚されようとも、
逸らしちゃいけない気がして…
刀を持って震える手を
ぎゅっ…!と握りしめた。
私は風神さんと共にあると決めた。
私の住む世界とは違い、
こんなこともあたりまえにある世界…
これは、私が原因で
起きたものと言ってもいいもの。
だから、どんなに辛くったって
目を逸らしてはいけない……!