鬼の花嫁







そう言うと、

微笑を浮かべる刹那さん




「はい…承知しました」




にこりと微笑むと

切なそうな顔で微笑まれる。




「姫様は……
 私が御守り致します!」

「……ありがとう、刹那」





…そんな私達の一部始終を見て、

涼さんは微笑みを浮かべ、

浮かない顔をして己の着物を見つめる。





「あーあぁ…この着物は
 もうあかんやろなぁ」





綺麗な白い手で、

血に汚れた着物を摘む涼さん




渋そうな顔をしながら

涼さんと水流さんがこちらに歩いてきた




「っ涼さん!水流さん!」





走って二人の方へ近づく







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