鬼の花嫁
「お二人とも、大丈夫ですか…っ?
あの……血が……」
「平気、平気。これ全部返り血だから」
にこりと微笑んで
私の頭を撫でる水流さん。
二人とも、握っている刀は
血で真っ赤に染まっている。
「あの……風神さんは………」
「…最後の決着は当主同士が
するもんやから……ね」
手助けできないのよ…と
言いたげな顔をして
苦笑いを浮かべる涼さん
「涼さん………」
ぎゅう…と涼さんに抱きつく
「桜……?服が血で汚れるで」
「ありがとうございます…
お疲れ様でした……」
涙を零しながら礼を言う私に
微笑みながら頭を撫でる