鬼の花嫁







まだ冷え込む2月の冬の夜…




シン…と静まりかえる地に

二人が向かい合わせで立つ




走ってきた私は、

荒い息をしながらも風神さんへと目を向ける




「はぁ…はぁっ……風神さん……」




私をチラリと見て、



「そこで見ていろ」



その一言を風神さんは発する。






「あ……」




空を見ると雪が降っていた









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