鬼の花嫁
するといきなり布団に押し倒される。
「ちょっ…」
「眠い。寝るぞ」
そう言って同じ布団に入る私達。
「ちょ…風神さ……っ」
「…………」
「………もぅ……」
仕方なくそこで大人しくする。
静まり返る中、部屋の外から
控えめに聞こえる物音が心地良い。
今日会った人と添い寝にキス……
なんて災難な日なんだろうか…
そんな事を考えながら布団の端に寝転がり
彼に背を向ける様に眠ろうとすると、
そんな私に手を伸ばし
ぐいっと風神さんに抱き寄せられる。
「ちょっ…?」
手を押しても、
肩を押してもびくともしない
「は、放して…!」
「断る」
「えぇー」