鬼の花嫁
そして朝………
結局寝れるわけはなく、寝不足の私。
風神さんはあの後も
色々ちょっかいを出してきて、
寝たかと思えば
余計きつく抱きしめられるし……
顔は近くてずーっと、
吐息が耳にかかっていて……
あんな状況で寝れるか!!
げっそりした顔の私の隣で
ふぁーとあくびをする風神さん
そんな風神さんに
私は真剣な顔を向ける。
「…なんだ?」
「私を元の場所に帰して下さい!」
朝っぱらから大声を上げる私に
目を細めながら、
くるりとこちらを見る風神さん。