鬼の花嫁
お姫様抱っこ
とりあえず貸してもらった
長襦袢を脱いで制服に着替える。
(長襦袢とか、畳み方わかんないけど…
とりあえずこれでいいかな)
布団の横にちょこんと置いておき、
風神さんを追って、
迷いそうになりながらも
無事、彼のいる部屋へと着いた。
部屋には書物を読む風神さんがいて、
彼の前にある座椅子へゆっくり腰を降ろし、
運ばれてくるご飯に驚く。
卵焼き、ご飯、お味噌汁、
鮭、漬物、お浸し…
「わ、わぁ……」
こんな豪華な和食の
朝ごはんなんて初めて…