鬼の花嫁
「湿布持って来たわよー」
「わ、ありがと!先生」
棚から湿布を取り出し、
大きめの湿布を私の足に
丁寧に貼ってくれる先生。
「無理して歩かないようにね」
「わ、わかった…!」
ちらっと風神さんを見る
「我が妻が迷惑をかけた。礼を言う」
「いえいえ…。それにしても
いつのまに旦那さんなんていたの」
「先生、ちが…っ」
「こんな素敵な人、そうそういないわよー?」
「なっ…こんな変人エ……きゃ!?」
言いかけた途端、
風神さんによって抱きあげられた。