鬼の花嫁






「桜、どこ行ってたんだ」

「っ…名前で呼ばないでと
 何回言えば気が済むんですか」

「親しみを込めて言ってんだよ」





あーもう…こーなったら…




「わ、私はの事を名前で呼んでいい男は、
 風神さんだけだもん!」




シーンとする空気





(や、やってしまったぁぁあ
うわあぁぁ恥ずかしいぃぃぃ)





ふ…と耳元で笑う

風神さんの声が聞こえた。





「まさか、そんなに俺の事を
 好いていたとはな」

「ちっちが…!」

「違っていないだろう?」





ぐいっと顔を近づけられ真っ赤になる




こら、やめろ!

目の前にひともいるだろうがっっ







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