鬼の花嫁






お母さんが私の方を振り返る。



……それはそれは、

悪意の篭った笑みで。





「せいぜい捨てられない事ねぇ…
 “風神桜”さん?」





怒気を含んだ笑顔で

そう言うお母さん。




反省なさい、バカ娘!

といったオーラがひしひしと伝わって…




そして大きな荷物二つと一緒に

家から追い出される。




「え……うそ…?」

「お前の母親も了承した事だし、
 もうお前の言い分は聞かんぞ」





え、えええーー!





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