鬼の花嫁
カアァァ…と赤くなる私を見て
クスクスと笑う。
「わ、笑わないでください…」
「上出来だ」
すると、そっと肩を抱き寄せられ
再び煙管を吸う風神さん。
抱き寄せられるのも嫌じゃなくて…
むしろ何故だか心地良くて……
ドキドキと高鳴る胸。
なんだか、全て
どうでもいい気がしてきた。
あと…何か、柵が落ちたような
スッキリした気持ちになった。
……今後、学校に行くと考えれば
つらいけど。
「……………」
ああ、今日から一緒に
この人と暮らすんだ…
風神さんと、一緒に…………