鬼の花嫁
印
「はい………」
ポツリと呟くように言う私。
ボーっと指輪を見ているとキスをされる。
拒むことを忘れ、
ただ受け入れ、甘い口づけに溺れ、
考える事ができなくて
ただただ気持ち良さに素直になる。
「は……」
ほどなくして、
ゆっくり風神さんが唇を離す
とろんとした瞳に
火照った頬…
クク…と笑って
風神さんの親指が私の唇をなぞる。
それがなんとも
焦らされている気がして、つい口が滑る
「……もっと…」
私の言葉に驚く風神さん
すると妖しく笑って、
噛みつくようなキスを再度する