鬼の花嫁
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「ん…」
「目が覚めたか」
「あ……ぅ?」
目の前にはどアップの風神さん
「ちっ…近い!」
「第一声がそれか。人がせっかく
膝を貸してやってるというのに」
「なっ…!」
よくよく見ると、
胡座をかいた風神さんに
膝枕をしてもらっている状態。
私には掛け布団をかけられていた。
勢いよく起き上がり、
風神さんから逃げるように離れた。
真っ赤な顔を隠すように伏せて、
ちょこんと正座する。