ティアドロップ

彼女





「ひーくん…。その子、誰…?」


「あ? 瑞紀だけど」


「な、名前を聞いてるんじゃないもん…!」




うん。そうだよね。

彼女さんが突っ込みたくなる気持ち、よーく分かるよっ!!




「えっ」



な、なんで急にこっち睨むの!?


突然キッと睨まれたかと思いきや、可愛らしい低めの声で、




「……誰、ですか?」


「あ~…」




ほんっとう、女って面倒くさい!!





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