ティアドロップ



この頃私の髪は背中くらいまで長くて、他の女子よりも髪の質が良かったし、キューティクルもあったから、なんていうか…唯一自慢の髪だった。


でも、



『髪…?』

『うん』


髪…だけ?


そう思った私は、この髪だけが好きな光が、この髪を無くしたら…好きにはなるのかな?

なんて思っちゃって。



その日、バッサリ。


ほんとはショートのボブに近いのにしようと思ったの。でも、美容師さんが当たりじゃなくて、こんなのに。




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