ティアドロップ



死んじゃえばいいと思った。

幼稚園の頃から1度も切ったことのない髪を切った私に、『やっぱりそれはない』みたいなこと言って。

罪悪感の欠片もなく、今も馬鹿みたいに絡んでくる。



中学校は小中一貫の学校だったから一緒だったけど、高校はお断り。


オール赤点馬鹿な光を抜いて、高等高校に入学。


まあ、勉強は苦手じゃなかったから。




これで光ももう離れてくれるかな、って。

もう、過去の屈辱をみなくてもいいかな、って。



そう思ってた。



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