ティアドロップ
そう叫んだあと、急に静まり返るリビング。
呆然とした表情の光と、立ち上がって唇を拭い、唾を吐きだす私。
汚いでしょ? 唾吐きだす女の子なんて、あり得ないでしょ? 彼氏なんて出来る筈ないよね。うん、分かる。可愛くない。女だなんてあり得ない。そうでしょ?
だから、
「もう…関わらないでよ…」
そう呟くと、今まで体験したことのない気持ちになって、なんでか目頭が熱くなって、身体全体から浮き出たみたいな感覚で浮かび始める涙。