ティアドロップ




「…誰ですか……?」



そう言いながらドアを開くと、



「……?」


全く見たことのない顔。

誰だろう…?







「ごめん、俺伊草史哉(イグサ フミヤ)って言うんだけど…って自己紹介とかはあとでいい? 雨宿りさせて!!」






土砂降りの外をバックにして、制服のブレザーの下に着たパーカーのフードを被ったびしょ濡れの男の子がそこにいた。





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