ティアドロップ
土砂降り
「ふぃー…。…あー……ったけー…」
「史哉先輩…これ、お茶です」
「あ、ありがとー」
体育着姿になって、毛布に包まる史哉先輩。
聞いたことのあるその名前は、私と一緒の生徒会書記、伊草史哉先輩だった。
「いやぁ、体育着なかったら俺どうなってたんだろーね? あははっ! ……っあち!」
「あ、大丈夫ですか!?」
「っちぃ……だ、大丈夫」
揺れた反動で零れたお茶が、史哉先輩の腕にかかる。
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