ティアドロップ




「ご飯もうすぐ出来るよ? キッチン、勝手に借りてごめんね」


「え……あ、いえ! えっと、ありがとう…ございます?」


「いやいや。制服も体育着も洗濯させてもらったし、なにより泊めてもらったお礼だから、全然気にしないで?」




ニコッと微笑む史哉先輩。

その表情一つで、史哉先輩が優しい人だっていうのが分かる。






「ごめん…俺、料理下手でさ……こんなのしか作れないけど」


「…!! す、凄い…」



< 78 / 131 >

この作品をシェア

pagetop