ティアドロップ
「えっ!?」
「いや、本気で捉えられても困るんだけど…。…やっぱ、料理は愛情だ! 美味しくなぁれ、って言いながら作れば美味しくなるんだよ! じゃ、いただきまーす」
そう言って、私より先に食べ始めちゃう史哉先輩。
「うん! 味付け間違ってないなっ」
ニカッと満足そうに笑って、オムライスを頬張る史哉先輩は――、
「……なんだか、栗鼠みたいですね?」
「えっ、栗鼠!?」
なんで栗鼠!? って驚く史哉先輩。