ティアドロップ




「……ん、ん~?」


「えっ? …ぇ……あの」




突然、私の顔をジロジロと見始める史哉先輩。


お、おかしいな…なんか付いてるかな?

なにもまだ食べてないけど――。




「なんか唇腫れてない? …大丈夫?」


「…えっ、あ……」




頬に手を当てて、親指で私の唇をなぞるように撫でる史哉先輩。




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