ティアドロップ




変わらない。

本当に……何も、変わってない。




右斜めにある公園も、向こうに並ぶマンションも、この道路の色だって、何も変わってない。


でも……何か、違うく見える。






「随分、変ったよ」




不意に聞こえてきたのは、耳に馴染みきっているあの声。

もう、聞き飽きちゃったあの声だ。








「……光」




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