蒼い風
 


懐かしい人…ねぇ。


懐かしい人と言われるとたくさんの人の顔が頭をよぎっていく。


幼稚園の時の先生とか、近所に住んでた優しいおじさんだったりとか、


千崎、だったりとか…─。


千崎とは、小学校を卒業してから1度も会っていない。


バドミントンの推薦だか特待だかなんだかで私立の中学に行ったらしい。


卒業式でクラスメートの親たちが話しているのを小耳にはさんだ。


俺は、私立に行く金なんかなかったから、千崎の後を追いかけることは出来なかったけど、


たまたま進学した中学が、そこそこバドミントンの強い中学だったから、


そこで、バドミントンを始めた。


 

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