蒼い風
甘い考えかもしれないけど、バドミントンを続けていれば、いつか千崎に会える気がした。
結局、千崎には1度も会えなかったけど。
だけど、大会に出たりするようになるとたくさんの噂を聞いた。
入部してすぐに部長を倒しただとか、
県大会で全く相手を寄せ付けなかったとか
中2の時に、全国大会で優勝したとか。
千崎の活躍を聞く度に、俺も強くなりたい!と思うようになって
キツい練習にも歯をくいしばって耐えた。
地域のバドミントン教室にも通った。
そんな日々を送っているうちに、俺は、部内で1、2位を争う選手になっていたのだ。