蒼い風
 


俺の心臓がドクンと鳴った。


見間違えるはずがない。


一瞬、同性同名を疑ったがそれもないと思った。


千崎はともかく、飛羽なんて、珍しい名前だからだ。


「大志、お前と俺、8組だって!また同じクラスじゃん!」


陽太がわーわーと俺の腕を揺すってくる。


一気に現実に引き戻された俺は、陽太と共にその人ごみから抜け出した。


 

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