蒼い風
 


『新入生代表の言葉、


1年7組、千崎飛羽さん』


「はい」


忘れもしない、千崎の声だった。


サラサラとした髪の毛。
真剣な眼差し。


あの頃と変わらない千崎がそこにいる。


千崎は姿勢良く壇上に上がって、新入生代表の言葉を読み上げていった。


その姿が、あの作文を読んでいた姿に重なって、懐かしさが込み上げてきた。


 

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