黒猫*溺愛シンドローム~Plus~
「なっ…何してんの?」
……気がつけば、
私は、なんだかとんでもない格好になっていた。
視界は反転。
背中に当たる固いコンクリートの感触。
覆いかぶさる身体と、その肩越しに見える青空。
いつの間にか外されていたボタンの数々と
はだけた胸元。
そこに寄せられる唇…って、
「ちょっ…やっ」
声を上げて身をよじってみたものの、まったく効果なし。
それどころか、スカートの中にまで手が伸びてるし。
……このままじゃ、私は確実に襲われる。
“ここ”で…?
「…やだぁっ!」
たまったもんじゃない。
ここは、曲がりなりにも、“学校”で。
“屋上”だよ?
「……風歩ちゃん?」
ドンっと。
力任せに押し返した私を、案の定、きょとんとした顔で見下ろしている“変態”。
……まったく。
「…いやなの。」
「え?」
「こんなところで、こういうことはしたくな…」
「…あ、もしかして、背中痛かった?」