黒猫*溺愛シンドローム~Plus~
「いっそのこと、着信拒否しようかと…」
紗耶さんはだいぶご立腹みたいだけど…
俺からすれば…
「お兄さんって、紗耶さんのことがすごく好きなんですね。」
「はっ?」
そうとしか思えない。
「だって、このプレゼントの数々…」
「プレゼント?これが?」
信じられない、と言うように目を丸くする紗耶さん。
…やっぱり、雰囲気が似てるなぁ。
「どこかに行くたびに、紗耶さんのことを考えちゃうってことでしょう?」
「……はぁっ?」
「紗耶さんに見せたいとか、食べさせたいとか…
これが似合うだろうなぁとか、つい考えちゃうってことですよ。」
「……?」
その気持ち、俺にはよくわかるけどなぁ。
買い物とか行っても、自分のものはそっちのけで彼女のものにばっかり目が行っちゃうんだよねぇ。
「お兄さんなりの“愛”だと思いますよ?」