Troublemaker
そのまま抱き寄せられるような形になる。あまりに近い距離、いや、密着しているからもう恥ずかしくてどうにかなりそう。
そのままの体勢で動こうとしない竜さん。
竜さんのお腹とわたしの背中がぴったりくっついて、とても熱い。
「純、おかえり。学校は楽しかったか?」
「べ、べつに、ふつう、です。」
「へーぇ。」
「な、なんなんですかぁ!もうやだ、離して……うっ」
離してほしいと腰に絡まる腕をどかそうとすると、より一層腕の力が強くなって外せない。
うぐっ、とか言っていると頭上の方でクスクスわらっている。
竜さんの片腕がわたしの手を掴んで、ギュッと五本の指を絡めた。
繋がった二人の手に、竜さんの唇が触れた
「じゃあ質問変える。俺といる方が楽しい?学校にいる方が楽しい?」