完成してないLovestory
「おいッ、それ、こっち!!」
高めの男子の声が聞こえる。
何なの・・・!?
謝りもしないで・・・
私は少し不機嫌そうに声のするほうへそれを投げ返した。
「さんきゅーな!」
ツンツン頭のそいつは思い切り笑ってそう言った。
わ・・・
笑顔が、すごく素敵だな
って思った。 でも!!
態度悪い!って思った。
「ちょっと!!
ホントにもー・・・ 亜紀大丈夫?」
玲菜が男子を少し注意してから頭をさすってくれる。