完成してないLovestory
城島が、いつにも見せない真剣な表情で言った。
「お前が、いやクラスの奴らが、
俺のことをどう思ってるかはわかっちまった」
すると神山は目をそらして、申し訳なさそうに
「いやッ、あれは本当に・・・・」
と言おうとした。
その言葉を遮るように、城島は言う。
「だからよッ、言ってくれてありがとうな!」
あの、笑顔で。
城島・・・・
強いね、城島は・・・
私は話を聞いてるだけで、その笑顔を見ただけで
泣きそうになった。