完成してないLovestory
そして昇降口に向かう私たち。
・・・と、
私は一瞬葛城先生に呼びとめられる。
「うまくいったのね?
城島君と」
そう言って何かありげに笑う葛城先生。
私は目を丸くする。
というか、口も開いていたかもしれない。
「・・・え!?」
なんで?
なんで知ってるのー!?
玲菜は人の秘密は守る子だし・・・
そう思っていると。
「おいッ! 宮川さっさとしろよ!」
男子にしては高い、あいつの声が聞こえた。