完成してないLovestory







「・・・ッたく、遅いんだよ!」



そうめんどくさそうに言って、昇降口で私を待ってくれる城島。






神山は


「宮川、葛城先生に呼びとめられてたみたいだけど


何だったんだ?」




きょとんとした顔でそう言う。








私はちょっと笑って、




「あぁ、ちょっとね!


じゃあ早く帰るよッ!」



明るく二人に声をかけた。








「お前が遅いんだろッ!」


いたずらっぽく笑って城島は軽く私をこづく。








「うっわ、最低~!」










私がちょっとふざけ気味にそう言った時だった。

















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