完成してないLovestory
馬鹿でまっすぐな笑顔をするあいつが、
そう言った。
顔を真っ赤にして、ちょっと下を向いて。
「城島・・・?」
私は、無意識に名前を呼んでしまっていた。
嘘・・・
城島は、キャラじゃないから
絶対私のこと「彼女」なんて言わないと思ってた・・・
急に言われた私まで恥ずかしくなってくる。
でも私も言った。
「じょッ、城島も私の彼氏だもん!」
あ、あれ?
自分でも何言ってんのかわかんなくなってきた・・・
なんで対抗してるの、私!?
私は混乱する。
城島もますます下を向いてしまう。