完成してないLovestory
神山が帰ってから。
私たちも家へと歩き始めた。
そんな時私は城島に話しかけた。
「あのさ、城島?」
城島は不機嫌なのか、小さな声で下を向いて言う。
「・・・おう?」
私は城島のことを全然知らない。
だから、面白くないことでも、なんでもよかった。
とにかく何か話したくて。
私は城島に話しかけた。
「城島ってさー・・・
部活、どーなの?」
城島はまさかそんなことを聞かれると思っていなかったらしい、
一瞬考えた。
そして口を開く。
「あー、レギュラーじゃねぇよ?
俺は才能も何もねーから」
私はちょっとムッとして、ただ目的もなく
空を見ながら言った。
「嘘つくな、バーカッ」