完成してないLovestory
俺はしぶしぶ下の階に降りてきて、
声を出した。
「・・・何だよ?」
すると母さんはため息をついて、
俺のほうをジロッと見ながら言った。
「優輝、これはどういうことなの?」
その手に握られていたものは。
俺のこないだのテスト。
「げっ!
ど、どっから見つけてきたんだよ!!」
俺がびっくりしてそう叫ぶと、
母さんは勝ち誇ったような顔で笑った。
「あんたの隠し場所なんてたかが知れてるのよ。
・・・で、どういうことなのか説明してもらおうじゃない?」
そうだ。
そのテストは・・・
43点だったんだよなぁ・・・