完成してないLovestory
・・・やばい。
やばいっつーの!!
何て言えばいいんだよ!?
「・・・・・・。」
俺が口ごもっていると、母さんはまたため息をついた。
「いい加減にしてちょうだいね?
スポーツもできない、勉強もできない。
母さん恥ずかしいわ」
俺はそんな母さんの言葉を遮るように言った。
「わーってるよ!!
俺には才能がねぇんだから仕方ないだろッ!」
そう言って自分の部屋に俺は走った。
階段を素早く駆け上がる。
下で母さんが何か言っているけどどうでもいい。
「あーーーーーーーー!
クソッ!!」
俺は母さんの理想の高さと、
自分自身のふがいなさに苛立って、そう叫んだ。
そのあと俺は小さくつぶやく。
「日曜日、早く来ねぇかな・・・」