完成してないLovestory
チラッと横を見る。
そういえば私・・・この子の名前知らないなぁ・・・。
私は歩きながら、彼女に聞いた。
「あのさっ、名前なんていうの?
私は、宮川亜紀!」
すると彼女は、ニコッと微笑んで言った。
「そうですね!
紹介が遅れてしまいましたわっ
私は草凪 萌(kusanagi moe)と申します。」
わぁ・・・
うらやましいな
私もこんな女の子だったらよかったのに・・・
自己嫌悪を感じてしまいながらも、私は笑って言った。
「へぇーっ!
・・・草凪さんって、最近この辺に来たの?」
すると彼女は、
「婚約者に・・・会いに引っ越してきたのです。」と
少しはにかんで言った。
えっ・・・
こ、婚約者!?
「婚約者って、え、このあたりにいるの!?」
私は驚きすぎて、つい声が裏返ってしまった。