完成してないLovestory




チラッと横を見る。




そういえば私・・・この子の名前知らないなぁ・・・。


私は歩きながら、彼女に聞いた。



「あのさっ、名前なんていうの?

私は、宮川亜紀!」




すると彼女は、ニコッと微笑んで言った。


「そうですね!

紹介が遅れてしまいましたわっ



私は草凪 萌(kusanagi moe)と申します。」





わぁ・・・


うらやましいな






私もこんな女の子だったらよかったのに・・・




自己嫌悪を感じてしまいながらも、私は笑って言った。




「へぇーっ!

・・・草凪さんって、最近この辺に来たの?」



すると彼女は、







「婚約者に・・・会いに引っ越してきたのです。」と







少しはにかんで言った。




えっ・・・



こ、婚約者!?



「婚約者って、え、このあたりにいるの!?」



私は驚きすぎて、つい声が裏返ってしまった。

























< 171 / 172 >

この作品をシェア

pagetop