完成してないLovestory
時間はしばらく過ぎた。
今は五月。
そして今、現在教室は・・・
「やったぁぁぁぁぁ!隣だなッ、直樹!」
「うっわぁ、八重子、席離れちゃったね~」
こんな様子である。
そう、席替えの真っ最中。
「ひどいー、ひどすぎるーッ」
私はそう半ば助けを求めるように叫んだ。
玲菜が答える。
「まぁまぁ・・・ 次は近くなりたいねー・・・」
そう。
私たち二人は思いっきり席が離れてしまったのだ。
「んー、別にね、決まっちゃったものは仕方ないし、
この席が嫌なんじゃないけど・・・
やっぱさみしーよー!!」
私が言うのと同時ぐらいに先生が言った。