完成してないLovestory
それは、とある音楽の時間だった。
私はいつも通り、玲菜と音楽室に向かっていた。
「あー、今日歌のテストだね」
何でもないことのように、玲菜が言う。
「・・・あ!」
私が言うと、玲菜はため息をついた。
「・・・忘れてたんでしょ?」
「う・・・」
何も言えなくなってしまった。
もう私は観念することにした。
「はーい! 忘れてましたーッ」
「あははっ」
そんなことを話しているうちに音楽室へは着いた。
中は少し騒がしかった。