完成してないLovestory


私はもう泣きそうだった。



制服が汚れたのがショックなんじゃない。




お母さん。

お母さんに、迷惑かけちゃうよ・・・


「・・・っ

だから謝っただろ!」


城島は顔を真っ赤にして私の手を振り払う。

「私だけの問題じゃないんだよ!?」

涙目になってしまう。

お母さんは、私のこの制服を見て、どう思うだろう。


私は城島をもう一回引っ張った。

「・・・るせーよ!!」

城島はそう言って私を突き飛ばした。


ざわっ

教室がざわめく。



近くにいた教師が止めに入る。



玲菜が

「亜紀!? 大丈夫!?

城島・・・

あんた・・・ッ!!」

城島をドンとおした。













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