完成してないLovestory
「お前入ってくんじゃねーよ!!」
城島はそう言って椅子を蹴飛ばす。
「城島!やめろ!」
ぞろぞろと集まってくる教師たちの中で、
一人の男教師が城島を廊下に引っ張っていく。
私は
泣いていた。
「・・・ぅっわぁん・・・」
玲菜、ごめんね。
お母さん、ごめんなさい。
ひどいよ、城島・・・
玲菜は、
自分も辛いはずなのに私の心配をしてくれる。
「亜紀・・・
保健室行こうか?」
私はただ静かに、
首を縦に振ったのだった。