完成してないLovestory





ちょっと雑に、そいつは言った。








「城島!


オッケー、わかった!」

私は手で丸をつくって答えた。


「おう、じゃーなッ」

そう言うと、城島はどこかに行ってしまった。




ぽかん・・・

玲菜が、いつかのような顔をしている。



「な、何? どうしたの?」




私が聞くと玲菜は声をひそめて、真顔でこう言った。

「亜紀さ・・・

やっぱり城島のこと、好きでしょ?」







は?

なんでッ?


てゆーかなんで玲菜はいっつも城島でしょ、って言うの?


「だから、あいつのことは・・・」








あれ・・・?


そういえば私、城島のこと、


どう思ってるんだろ・・・








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