完成してないLovestory
その日の一時間目は数学だった。
しかもたくさんプリントを渡されて。
数学担当の葛城先生は、
「さぁ、この時間中に終わらせてね!」
と、お得意の笑顔で言う。
私はなんだか楽しくなってきてて。
問題をただ、サクサクと解いていた。
その時。
「あのさ、宮川。
ここはxが5になるよな?」
神山が私にノートを見せながらそう言った。
私は少し考えてから答える。
「うん!
私も5になったよ」
すると神山は笑って、
「そっか!
ありがとう!!」
と言った。
・・・あれ?