完成してないLovestory
「ちょっとちょっと!
教えてあげたんだから礼ぐらい言いなさいよー!」
私がそう言って城島のいすを軽く蹴ると、
城島はちょっと顔を伏せて言った。
「は、はぁ!?
知らねーよ!」
でも私が許すはずもなく。
「言って!」
そう言って私は城島のシャツを引っ張った。
すると城島はそんなに苛立ったのか、顔を真っ赤にして
「あ、ありがとな・・・」
そう言った。
「うん!」
満足した私は城島を掴んでいた手を離し、笑った。
・・・・と、
「城島君、宮川さん・・・
今は休み時間か授業中、どっちかしら?」