完成してないLovestory
すると神山は、少し切なそうに笑って
「・・・今日、掃除するんだろ?」
と聞いてきた。
え、なんでそんなこと聞くの?
そう思いつつ、私は答える。
「うん、そうだけど・・・」
そう言った時だった。
神山は私の手からほうきをとって、
「手伝う。」
と言ってきた。
えッ、いいのかな・・・?
「あ、いいよ?
気使ってくれなくても・・・」
私がそう言うと、
神山は掃除を始めながら言った。
「・・・好きだから、手伝う。」
えーッ!!
どうしよ、こういうときってどう答えたらいいの!?
男子と全く恋愛をしてこなかった私は、答え方がわからなくて
とりあえず、
「・・・ありがとう!
すごい助かるッ」
と答えた。